国産小麦使用と国産小麦100%使用の違い
最近は、パンや麺類など国産の小麦粉使用または国産小麦100%使用と明記されている商品が多いですよね。
国産小麦100%使用となっている商品は決して高価な部類の商品ではなく、食パンでいうとPascoの「超熟 国産小麦」、麺類なんかはバラ売り40円などで売られる「ゆでうどん」や「やきそば麺」なんかもパッケージに国産100%使用と記載されています。
「超熟 国産小麦」でみても数ある食パンの種類の中でも小売値は安い部類だと思います。
国産小麦使用と国産小麦100%使用の違いは?
「国産小麦使用」と「国産小麦100%使用」の違いは、単純に国産小麦が使用されていれば「国産小麦使用」、割合が100%であれば「国産小麦100%使用」と記載されているものと考えて良さそうです。
「超熟 国産小麦」は本当に国産小麦100%?
イーストフードや乳化剤を使用していない食パンとして、人気な「超熟」シリーズ。
超熟のこと|Pasco|超熟 おいしさとあんしんを、これからもずっと。
超熟が国産小麦を使用しだしたのはいつからか、「超熟」シリーズのリニューアル情報を追っていけば見つかりそうです。
「超熟 国産小麦」に関しては国産小麦100%と商品にもサイトにも明記されています。その上で銘柄も表記されていて国産小麦「ゆめちから」の小麦粉を48%使用しているとの事で残りの52%も国産小麦という事で間違いなさそうです。
超熟 国産小麦|Pasco|超熟のPasco|敷島製パン株式会社
また、Pascoは2019年に国産小麦を使用している商品の拡充を発表しています。
国産小麦に関連した景表法違反のニュース
「国産小麦使用」に関してはどれくらいから記載可能になっているのかは不明ですが、国産小麦に関連した景表法違反のニュース(2019)があります。
国産小麦関連の違反ニュースは少ないですね。
「シュー生地は国産の小麦粉を使用」と記載。しかし、実際は大半が米国産小麦であり、国産小麦は一部ブレンドされているに過ぎなかった。
人気焦がしシュー、景表法違反 国産小麦使用→大半が米国産
また菓子販売店「ベビーマジック」で販売するプチリッチシューにおいても、持ち帰り箱と自社サイトに「北海道産小麦をたっぷり使用」などと記載していたが、同様に大半が米国産小麦だった。
「一部ブレンドされているに過ぎなかった」とあるので、多分ここでの表現は限りなくゼロに近い状態だったのだと思うのですが、1、2パーセントも入っていれば表示可能なのかな、と。
いま店舗サイトや商品ページをみても国産の文字はどこにもないですね。
「大人のウイスキープリン」
余談ですが、上記国産小麦の使用で景品表示法違反があったヤムヤムクリエイツの新商品で「大人のウイスキープリン」なるものを発見、なにこれめっちゃ美味しそう!
こだわりポイントが紹介されていました。
ウイスキーを何種類も購入して試作しましたが、最高級山崎12年の風味が一番しっくりときて、プリンの甘さの中にも、長時間熟成されたウイスキーの香りが味に上質な深みを出しました。
未成年は食べられない300円の贅沢品「大人のウイスキープリン」が話題!山崎12年を使用、発案のウラ側とは – IRORIO(イロリオ)
ウイスキーの配合量によって味わいがかなり変わったので、配合にはかなりの試作回数を要しました。
プリン1個に占めるアルコール度数は企業秘密ですが、しっかりとウイスキーの味と香りがする比率で、お客様には十分楽しんで頂けると量となっております。
どちらかという、かなり贅沢仕様となっております。
山崎12年!700mlで2万円とのめっちゃ高いお酒を・・・!!
どれだけ山崎12年が使われているかわかりませんが、ちょっとでも使用されているならプリン一個あたり300円はめちゃくちゃ安いんじゃないですかねーー^^
や、アルコール度数は企業秘密とか、良いの?どちらかというと、かなり贅沢仕様??って良くわからない表現ですけども。
あれ本家の商品紹介ページには山崎のやの字もないですね、せっかく使用しているのに勿体無い^^
うどん麺の国産小麦使用商品は多い
パン用小麦と違い、うどん用小麦は元々国内生産が多いとされていて、うどん麺の国産小麦使用商品は多いのは、不思議な事ではなさそうである。
スーパーにいくと、1玉40円くらいの積まれているゆでうどんパックが国産小麦100%商品であったりしますよね。
国産小麦の生産量と価格
2014年に餃子の王将が主要食材を国産に変更した際のインタビューで「国産の小麦粉を確保するが一番大変だった」というのを読んだ記憶があります。
そう考えると、当時の状況より国産小麦粉は生産量が急激に増えいたり、価格が安くなったというところでしょうか。
国産小麦の生産量
生産量が増えたという記事やデータもありますが、あくまで前年比のもので前年比15%増加とあっても、その前の年は前年比20%減少とかなのでなんともですね。
前農林水産省の発表するデータを確認するも、ここ10年間、毎年の増加減少はありますが小麦の生産量に大きな変化はありません。
また、農林水産省は「2020年には国産小麦の生産量を現在の77万トンから180万トンへ増やす目標を定めている。」としています。
国産小麦の価格
同じファイルにてパン製品に限られますが「国内産食糧用小麦の産地別銘柄別落札価格の推移」「国内産小麦を利用した製品の販売状況」というデータがあります。
価格としては外国産小麦(赤)と比べて特に安くなっていっている訳ではないのですね。
国内産小麦を利用した製品の販売状況
国内産麦の生産と流通の動向(.pdf)
(1)国内産小麦100%使用の食パンの販売額
大きなシェアを占めるにはいたっていないものの、国内産
小麦を100%使用した食パンの販売金額の推移を見ると、新製
品が登場する度に国内産小麦100%使用の食パン市場が拡大し
ています。
小麦の国産自給率の向上は今後も計画されており、国産小麦を使用した商品が増えてくるとされていています。
小麦アレルギーなどの改善にも影響する話題なので気になるところですね。
参考:
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